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AI Presents 伝説NIGHT Ⅱ

March 30,2017

あの伝説のステージが4/30大阪、5/5・6東京でよみがえる!!

PHOTO: cherry chill will

From ISSUE 53 (03.30.2017)

2010年11月29日、AIのメジャー・デビュー10周年を記念して日本武道館で行われたスペシャル・ライヴ「『伝説NIGHT』at 日本武道館 with 超SPECIAL GUEST大勢!!」。AIがリスペクトする国内外の豪華アーティストを迎えて、文字通り「伝説」となったあのライヴが、今年の4月と5月に大阪、東京で再びよみがえる! 
2月25日にはこの「伝説NIGHT Ⅱ」のプレイベントが、渋谷のHARLEMでHARLEMの20周年も兼ねて行われ、この日はさらに、イベント前にFLJの表紙撮影も行われた。伝説NIGHT Ⅱに出演するアーティストの中から11人が登場して、すでにこのテンション! まさに「伝説の撮影」となったのだ。AIに伝説NIGHT Ⅱのこと、自身の活動のことを聞いてみた。


前列左から、DABO、AFRA、AI、青山テルマ、JESSE
後列左から、CORN HEAD、Zeebra、DELI、久保田利伸、Chocomoo、土屋アンナ、TOMI-E

FLJ HARLEMで行われた『伝説NIGHT II』PRE PARTYはスゴい盛り上がりだったね。
AI 久々のHARLEMだったので、スゴい楽しみにしていて、私もスゴい盛り上がった。ゲストもいろいろ出ていただいて。久々のHI-D、久々のZeebra氏、久々のSPHERE of INFLUENCE。けっこうSPHEREも久しぶりで、二人ともブチ上がっちゃって、スゴいことになってましたけど。それがあってのまた次の伝説NIGHT II。スゴい楽しみですね。

FLJ HARLEMでやろうと思ったのは?
AI 伝説NIGHTをやる前に「伝説NIGHTをやるよ」っていうパーティをしたいなと思ってて。ちょうどHARLEMの20周年のタイミングで「一緒にどうですか?」っていう話があったので。DJも、ワタさん(DJ WATARAI)、DJ HAZIME、DJ Safari、DJ SAHといい感じの方がいて。イベント(MONSTER)が盛り上がってるっていうのも聞いてたので、楽しみだなと思って。HARLEMはリハの段階からテンション上がってて。何せリハの前にFLJの表紙撮影があったじゃないですか。あれでもうテンションがブチ上がって(笑)。あんな撮影はほぼ二度とないよね。最高でした。でも伝説NIGHTって、「AI presents」みたいになっちゃってますよね。確かにそうなんだけど、私からすれば滅相もございません、みたいな感じなの。撮影の時も「presents」みたいな感じでさ、私が真ん中に行くっていうのは私にとっては難しいことだったんです。みなさんそれぞれ個性がありまくりで、パワーが溢れまくっていて、それがひしひしと感じられましたから。あの撮影のおかげで、伝説NIGHTが見えたというか。いいイベントになるなと思いましたね。

FLJ それは良かった! PRE PARTYの方はHARLEMを意識した選曲? 1曲目が「最終宣告」だったし、DJ WATARAI feat. HI-D & AI「Welcome 2 Da Party」もやっていたから。
AI 「最終宣告」もクラブを回ってる時によくやってた曲だし、HI-Dとやった「Welcome 2 Da Party」もHARLEMのために作った曲だったので。せっかくだからやろうと思って、急遽HI-Dに電話して。それで久しぶりにあの曲も歌って。「最終宣告」は、今の子たちはもう知らないだろうと思ったんですけど、今のお客さんも、前クラブに行ってた人も、クラブにずっと行ってる人も、いろんな人がいるんだろうなと思ったので。HARLEMも20周年だし、お祝いしたいしっていうのもあって、あの曲を歌いました。バラード寄りじゃなくて、ノリの良い曲にしましたね。ダンサーもいたので、踊れる曲っていうのも選びましたね。

FLJ HARLEMの思い出なんかも聞きたいんだけど。
AI DELIくんからもよく、私が初対面の時に、「裸足で踊ってるヤツがいる」「こいつだけは友達になれない」「何だあいつ?」ってみんなで言ってたみたいな話は聞いたんですよ。私はそんなつもりは全くなかったんですけど。でもその当時はDef Jamにも入っちゃったし、「誰だよおまえ」みたいなのがあったんですよね。別に私もその前から普通に歌もやってるんですよ。でも誰も知らないから(笑)。今では仲がいいG.K.MARYANからは、「おまえもう出禁な」って言われて追い出されたりとか(笑)。でもHARLEMの店の空気も、踊ることも好きだったんでしょうね。最初にHARLEMに行った時は17歳で、「Welcome 2 Da Party」のリリックにも書いてるんですけど、「ID見せて」って言われて入れなかったっていう内容で。そこから1年後やっと行けるようになって、入ったらもう中はジャングルで、恥じらいとか全部捨てて踊り狂え。そういうリリックなんですよ。当時はお金がない時期もあったので、基本、知り合いがいないと入れない。そういう時は、中に入りたいんだけど、バウンサーと外で話すだけとか。そういうのもありましたね。HARLEMはいろんな思い出がある特別な場所なんです。

FLJ ぶつかりながらも、いろんな人とそこで知り合ったわけだよね。
AI そうですね。NITROの方もそこで会ったり。Zeebra氏ともそこで話したり。G.K.MARYAN、DJ KEN-BO、いろんな人たちと知り合えて。当時の「日本のヒップホップとは」っていうのをそこでいろいろ言われて。だんだんわかっていった感じですね。よく考えたらうちの旦那ともそこで何回か会いました。大切な場所ですね(笑)。この前も久しぶりにライヴして、やっぱテンションが上がるし、ライヴがやりやすいんですよ。自分のホールのライヴとは全然違う。ホールのライヴは決めて、決めて、気合いを入れて、「よし、頑張るぞ」って感じだけど、HARLEMはもう「イエー! I’m free!!」みたいな感じで(笑)。

FLJ 第1回目の伝説NIGHTは2010年に日本武道館で開催してるんだけど、そもそも伝説NIGHTをやろうと思ったいきさつは?
AI もうフィーチャリングをいっぱいやりすぎて、どうしようかなと思って(笑)。せっかくいい曲がいっぱいあって、いろんな素晴らしいアーティストもいるのにと思って。でも、みなさんもあまり時間がないし、ツアーだと来れない。だけど1日だけのライヴだったらみんな来れたりするんじゃないかと思って。せっかく作った曲をやっぱライヴで見せたいし、観てもらったらみんなもっと好きになると思うし、そのアーティストのことも知ることができる。本当に素晴らしいアーティストばかりだと思うし、私が大好きな人たちばかりなので。そういう人たちが出るイベントっていうのがあまりないんだったら、自分でやりたいなっていう感じだったのかな。

FLJ まずは自分が見せたいという気持ちが強いわけだね。「主役はみなさんですから」って言ってるし。
AI そうですね。私は人がいっぱいいる時に主役になるのが嫌なんですよね。みんないるんだったら別にいいじゃんって(笑)。そういうので気を遣うのも大変だし。みなさんに楽しんでほしいし。みんなが一気に集まったら昔の懐かしい話もできるしさ。アーティストの方も、曲の数も少ないから、気楽にできるイベントなんじゃないかな。入れ替わり立ち替わりでいろいろ出てくるので、お客さんも観て楽しいと思うし。ただ私はスッゴい疲れるんですけどね(笑)。終わった後はグッタリです。1回目の時はスゴく緊張して。やっぱりいろんな人が来るのもあったし、当時はまだ時間にルーズな方も多かったので。リハもその時間通りにいかなかったりとか。「そうだよな。この人たち時間通り来るわけないよな」っていう時代だったから(笑)。

FLJ 今回は大丈夫じゃないですか。表紙撮影もみなさん時間通り来てくれたから(笑)。
AI 私、一番ビックリしたこと、それ(笑)。私がスタジオに到着したらすでにみなさん揃って待機してて。「ヤバい、いる!」みたいな(笑)。けっこう今までは自分が一番早く行くタイプだったので。

FLJ そもそも「伝説NIGHT」って名前を聞いた時にスゴくウケたんだけど(笑)。
AI 伝説じゃん、このみなさんが揃うということ自体。あと「NIGHT」感もあるので、伝説NIGHTなんです。伝説NIGHT Ⅱは、前回出てくれた人もいますけど、今回は、久保田利伸さん、ジュディス・ヒル、DOUBLE、DJ KAORI、青山テルマも出るので、本当に楽しみで。あと唯一、THE BAWDIESが違う色の感じがするよね。洋服も細身だし。でも魂は一緒なんです。それはライヴを観てもらったらわかると思う。スゴいソウルフルだから。あと、TOMI-Eが最高で、TOMI-Eが来てくれることによって、全然違う伝説NIGHTができるんじゃないかなと思う。もう大体セットが決まってきたんですけど、ステージの後ろにバンと描くところがあって。TOMI-Eがひたすら描くんです。

FLJ ライヴ・ペインティング?
AI そう。スゴい巨大なものをTOMI-Eがライヴが終わるまでに描くんですけど、それをやってる前でライヴをするんですよ。

FLJ 今回、伝説NIGHTの第2弾をやろうと思ったのは?
AI 『THE FEAT. BEST』が出たっていうのもあるんですけど。第1回目以降に新たなフィーチャリングの曲も増えたし。7年前に生まれてなかった子供たちも生まれて。当時来れなかった人もいるだろうし。前は1日しかやらなかったので、今回はスゴく見応えがあると思う。大阪だけ席があるんですけど、東京はスタンディングなので、クラブ感も味わえます。

FLJ あと、これは聞きたかったんだけど、娘さんの平和ちゃんが産まれて、たぶん人生も音楽の見方も変わったと思うんだけど、その辺はどう?
AI いろいろ変わりましたね。自分のフットワークの軽さがまず減った(笑)。でもやる気は倍あるというか。この子が産まれて、お母さんのせいにされたくないっていうのがスゴくあるので。今まで以上に頑張るようになったっていうのはありますね。あと、赤ちゃんって2時間置きに起きるんですよ。本当にビックリしたんですけど。「2時間置きに起きないといけない」って周りの友達は言ってたんですけど、「またまたぁ」って思ってたんですよ(笑)。なのに「マジで?!」「何でこんなに起きるの、あんた」みたいな。親になった人たちのスゴさをひしひしと感じてますね。Zeebra氏とかも子供が4人いて、スゴいなと思うし、どうやってやってるんだろう?と思いますね。土屋アンナちゃんだって、いつ産まれてもおかしくない妊婦なのに撮影に来てくれたたよね。あれ、あり得ないからね。私の場合は子供を産むために休ませてもらったんですよ。本当に子供が欲しかったので、スゴい慎重に、ゆっくりとやりました。親のスゴさを思い知ってからは、もっと人に感謝するようになりましたね。あと、人の見方が変わって、何でも子供と当てはめてしまいますね。どんなに悪いヤツがいても、「この人も子供だったんだな」っていう考えるようになったかな。そこがお母さんっていう感じなのかも。

FLJ 音楽に対しては変わった? 音楽活動を休止して、子供が生まれてから再開したわけだけど。
AI 子供を産んだ後は声も変わったし、出産してお腹に力が入らないというか。声が枯れやすくなったりして。そういうのもあったけど、太くなった感じもあって。さらにディープになったかな。元々ディープなんで、そんなにうれしいことではないんですけど(笑)。でもお母さんらしい声になったなと思いましたね。でも相変わらず面白いのが好きなので。妊婦の時も曲はいっぱい作ったんです。妊婦なのに暗い曲だったり、ちょっとドープめな曲が多かったんですけど(笑)。生まれた後はハッピーな曲が出来て、シングルで発表しましたね。「HEIWA」、「ミラクル」、「ハッピークリスマス」。この3曲は明るいんだけど、その時の反動かな? またR&Bに戻りたいなっていうのもあって。今年の夏にはアルバムが出ると思うので。それはスゴく楽しみにしててほしいですね。

FLJ 今言った変化みたいなものもアルバムには反映してるわけだよね。
AI ありますね。パワーアップしていて、ヤバイです。

FLJ 最後に、せっかく表紙撮影でいろいろ素晴らしいアーティストたちに出ていただいたので、一人ひとりに関しての一言コメントをお願いします。
AI 久保田利伸さんはとにかくレジェンド。面白いのにパーフェクトなタイプ。生きるレジェンドだし、昔のライヴを今観てもスゴいなと思う。Zeebra氏は、私が最初に知った日本人のラッパーの方です。私にとっては超先輩で、困ったらZeebraに最終的に相談するくらい。スゴいリスペクトがあります。

FLJ 4月からZeebraが企画するラジオ局「WREP」では、パーソナリティとして番組をやるんだよね。
AI スゴい楽しみで。私はR&Bが好きなので、好きな曲ばかりを流す番組になると思います。

FLJ DELI。
AI DELIくんは、最近「先生」と呼んでます(笑)。人としてこんなに素晴らしい人はいないと思います。よくやってるなと思って。DABOは、言葉の魔術師というか。スゴくよく知ってるし。こんな人いないですよね。声の感じとかフロウの感じとかリリックの感じとか。ワン&オンリーで、すべてにおいてセンスのいいアーティスト。TOMI-Eは、いろんな意味でヤバイ。クレイジーで繊細。素晴らしいアーティストです。AFRAは、誰に紹介しても最高に仲良くなってくれる。ヒューマンビートボックスの天才。青山テルマは、私の妹のような存在。最近面白い部分で出てきて、「こんな面白いヤツはいない」っていう感じになってますね。Chocomooは、心も大好きで、アートも好きで、何故か一緒に住めるタイプ(笑)。白黒の中に気持ちを出してくれますね。CORN HEADは、本当に声がカッコいいね。リズム感がヤバくて、フロウもカッコいいんだよね。土屋アンナちゃんは、いい意味で男前(笑)。彼女は神様に近い。いろんなことを経験して、乗り越えて、正義感も強いんですよ。ジャンヌ・ダルクみたいに強い、男前な女神。JESSEは、昔から兄弟みたいな存在。たとえ1年会ってなくても、10年会ってなくても、いつも会ってる感じで友達に戻れる。ダチですね(笑)。JESSEはスゴいよ。常に全力。ライヴでも自分のパワー全部使うし。自分がカスカスになるまで出し尽くす。見ててもスゴいなと思いますね。


2月25日に渋谷のクラブ、HARLEMで行われた、MONSTER HARLEM 20th ANNIVERSARY SPECIAL
-AI presents 『伝説NIGHT II』PRE PARTY-。この日はAFRA、HI-Dがゲストで、さらにサプライズゲストとしてZeebraとSPHERE of INFLUENCEが登場。「最終宣告」から始まり、「ハピネス-Mighty Crown Remix-」まで全9曲を披露した。

AI -BIOGRAPHY-
米ロサンゼルス生まれの鹿児島育ち。「Story」や「ハピネス」「みんながみんな英雄」など大ヒットソングを世に送り出す。ザ・ジャクソンズ、チャカ・カーン、スヌープ・ドッグなど数々のレジェンド・アーティストとのコラボレーションも多数。日本が世界に誇るグローバル・スタンダード・アーティスト。2016年は50公演の全国ベストツアーを成功させ、紅白歌合戦にも出場。

AI Official Site: http://AImusic.tv
AI Official Instagram: @officialai
AI Official Facebook: http://www.facebook.com/AI
AI Official Twitter: @micaholic1981

AI Presents「伝説NIGHT Ⅱ」
日本が誇る “本物” のアーティスト多数集結! 見逃し厳禁!
2017/4/30 大阪城ホール
2017/5/5, 6 豊洲PIT 
チケット▶︎http://w.pia.jp/t/densetsunight
特設サイト▶︎http://sp.universal-music.co.jp/ai/densetsunight2

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