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堀米雄斗

August 10,2023

パリ2024オリンピックに向けた抱負、今週末のSLS TOKYOについて語る

 東京2020オリンピックで、スケートボード・ストリート男子の金メダルに輝いた堀米雄斗(MIXI)が、地元の東京都江東区にある夢の島スケートボードパークで取材に応じた。

 今年の7月にはエクストリームスポーツの最高峰であるX Gamesのカリフォルニア・ヴェンチュラで行われた大会で、ストリートとベストトリックで二冠を達成したばかりだ。
「X Gamesは久しぶりにカリフォルニアで行われて、観客もいっぱい入ったし、会場もいつも以上に盛り上がったので、滑ってる時もスゴく楽しかったです。スケートパークもいつもとは違う感じで、本当にストリートっぽくて、難しい部分もいろいろあったんですけど、小さい頃に観てたX-GAMESのパークで滑れたような感じで。そこでみんなとセッションできたことが一番楽しかったです」(堀米雄斗)。

 オリンピックの方は、予選3戦を終えて、現在ランキングでは日本勢で5番手と出遅れている。2連覇がかかる1年後のパリ2024オリンピックに向けた抱負についても語ってもらった。
「今はあまりいい結果を残せてないですけど、あと何回かオリンピックに向けての大会もあるので、諦めないで頑張っていきます。スケートボードは東京オリンピックの時もそうだったんですけど、ギリギリまでわからないので。スケートボードをしてる以上、いつ何があるかもわからないし、常にケガはつきものなので。そういったことにも向き合いながら、最後まで気を抜かずに、まずはパリオリンピックに行けるチケットを獲得したいです」。

 それにしても、東京2020オリンピックで金メダルを獲得したことは、多くのスケーターにとっての希望となったし、一般の人たちがスケートボードを知るきっかけとして大きな功績を残したと思う。
「スケートボードは個人競技ではあるんですけど、オリンピックは日本代表として出てるので、日本を背負ってみんなで頑張るというか。スケートボードがまだまだ日本で知られていない中で、もっと大きく知られるチャンスでもあると思うんです。スケートボードに対してまだ理解がない部分も多かったりするので、上手く広めていければと思います。オリンピックで活躍することによって、自分のやりたいこともできると思っていて。スゴいスペシャルな舞台だとは思ってます」。
「東京オリンピックの後からスケートボーダーもスゴい増えてるし、スケートボードを知ってくれる人も前よりも全然増えたので、スゴくうれしいです。そこからスケートボードのレベルもどんどん上がっているし、今では世界から注目される国にもなってると思うので。これからもっと盛り上げていけたらいいなと思ってます」。

 そして今週末、8月12日(土)に東京有明アリーナで行われるプロ・ストリート・スケートボード⼤会「2023 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」への出場も決まっており、オリンピック、X Gamesに続いて、日本初開催となる世界大会での優勝に期待がかかっている。
「初めてのストリートリーグ(SLS)が日本であるということで、自分もスゴい楽しみだし、日本のみんなも楽しみにしてると思います。大きな大会だとX Gamesがあるんですけど、X Gamesはスケートボード以外にもいろんな競技が含まれてるので。それに比べてストリートリーグはスケートボードだけに特化した、ハイレベルな大会で、世界からトッププロが集まるんです。大会に出る以上、常に優勝を目指してやってるので。頑張るのは当たり前なんですけど、自分のやりたいことだったりとか、そういったことをそのストリートリーグで決められたら一番いいかなと思ってます」。

 また、Nike SB Dunkとのコラボレーション・モデルの方も話題になっている。デザインの方でも家紋のような羽根のロゴが入っているのがポイントだ。
「Nikeで靴を出すのは小さい頃からの夢だったんです。その夢が叶う感じで。自分のロゴも作らせてもらって、靴にも入れてるんですけど、家紋をイメージしていて。今の自分がここまで来れてるのは、周りの人たちのサポートだったり、友達のおかげだったりするので。そういう意味もこの家紋にはあって。自分一人ではないというか。みんなと一緒に戦ってるというか。スケートボードは一人で滑ることが多いんですけど、そういう孤独な時もこのロゴを見て、いろいろ思い出したり、元気をもらったりしています。色は、自分がスケートボードを始めた小松川公園をイメージしていて。そこにあるアスファルトの色、レッジの色、ローカルの人が作ったセクションだったりを、いろいろ取り込みながらこのカラーを選んだ感じです。スゴい思いも詰まってるし、自分の一番好きな靴のブランドで、こうやって靴が出せることはスゴいうれしいです」。

FLJ PICKS