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Crossfaith

November 30,2017

祝・バンド結成10周年!!

From FLJ ISSUE 57(11.30.2017)

PHOTO: cherry chill will
STYLING: Masahiro Ogura, Rie Kobayashi
SPECIAL THANKS: SANKEYS TYO PENTHOUSE http://sankeys.tokyo

今年が結成10周年となるCrossfaith。現在、10月27日のZepp Tokyoを皮切りに、12月16日の沖縄桜坂セントラルまで、結成10周年を記念したワンマン・ツアー “10th ANNIVERSARY TOUR ONE MAN SHOWS – FAITH LASTS FOREVER -” を行なっており、来年には、10周年を記念したコラボレーションのプロダクトを発表予定で、都内でポップアップ・ショップも開催する予定だ。10周年ということなので、お祝いも兼ねてお酒のボトルをいくつか開け、結成当初のレアな話も含めて、バンドのメンバーにいろいろ話を聞いてみた。


L to R: Teru (Program/Vision), Hiro (Bass), Koie (Vocals), Kazuki (Guitar), Tatsuya (Drums)

FLJ 今、結成10周年を記念したワンマン・ツアー “10th ANNIVERSARY TOUR ONE MAN SHOWS – FAITH LASTS FOREVER -” をやってるわけだけど、どのようなツアーになってるの? セットリストを決めるファン投票をやったりしてるよね。
Koie 俺たちが2009年に初めて出したアルバム『The Artificial theory for the Dramatic Beauty』から、目下一番新しいシングル「FREEDOM」までの作品の中からちゃんと最低1曲ずつはやろうぜって感じで。今回のライヴを観ればCrossfaithの10年がわかるよっていうものにしようっていうのがコンセプトで。スゴく反応がいいっすよ。

FLJ レアな楽曲もやったりするの?
Koie やってますね。この曲何年振りにやったんだ?みたいな曲も入れたりして。Crossfaithって実は結成当初からいろんなところを回ってきたんです。回るきっかけを作ってくれたバンドも、例えばPay money To my Painを始めとして、たくさんのバンドがいるんですよ。一緒に回らせてもらった時に初めて行ったような場所に、今回帰ってきて、その当時回っていた時の曲を入れようやって。そういう感じの流れで今回は組んでますね。
Teru 1、2曲目から、1stアルバムの1、2曲目をセットリストに入れてるんですけど、そういう曲順でやるってこと自体、1stアルバムを出してツアーを回ってた頃ぶりなので。YouTubeで昔の映像とか観て、「このぐらいのパンチを出そう」みたいに話し合ったりして。
Koie ツアーが始まる前のリハーサルを終えた後に、メンバーだけでもう一回スタジオに入ったりして。その時にTeruが、「『ACROSS THE FUTURE』のドキュメンタリーDVDを一回みんなで観ようぜ」って言ったところから始まり、俺たちが一体何者なのか? 俺たちが一体何をしてきたのか?っていうのを、もう一回再確認して。「あ、俺たち、こうやったよな」っていうのをもう一回自分たちの中に吸収して、それをライヴに出すみたいなところはありましたね。
Teru 今までスゴい速さで、ツアーしたり、いろんな国に行ったりして、年の半分以上をライヴに費やしてきたわけです。もちろんきっかけがあれば思い出すこともできるんだけど、すべての記憶を同時にみんなで共有して思い出せることってなかなか難しい。だから、何か一つでも改めて俺たちがCrossfaithの10周年をやる意味っていうのをみんなで共有したりする、そういう作業は絶対に必要だろうな、そこはグルーヴを合わせていかないとと思って。普通のツアーって、何回か回って、ツアーファイナルになって気づかされることとかあるんですけど、10周年の場合、ツアーが終わってから自分たちで気づかされるようじゃ遅いと思うので。普段だったらファイナルが東京っていうのが多いんですけど、今回は一発目が東京でツアーが始まって。もう感覚で言えば、しょっぱなからロンドンみたいな。ちょっといい感じで緊張しましたね(笑)。
Hiro Zepp Tokyoの前には10月25日にCYCLONEでSiMとツーマンをやったんですよ。俺たちが1stアルバムを出した時のツアーは、1stのタイトル『The Artificial theory for the Dramatic Beauty』の「Beauty」を「Party」に変えてた企画でやったんですね。そのファイナルが大阪のSUNHALLと東京のCYCLONEで。その時もSiMも一緒にやったんです。SiMも今みたいに人気があるわけでもなくて。でも俺たちの中では、「めちゃカッコいい。何でみんな知らんねん」っていう存在で。そういうことろから始まって、ずっと一緒に切磋琢磨してきた仲なんですよ。それで、自分たちが育った場所で、自分たちがずっと一緒に戦ってきたバンドをそこに呼んでやろうっていうショーを一回入れたのが、今回やって良かったなとスゴい思ってて。自分たちがどこから来たのか、また思い出すことができましたね。それがあったからこそ、そこから始まるツアーに対する準備がより整った気がしますね。
Tatsuya 渋谷のCYCLONEは、俺らが初めて東京に出てライヴしたところで、その当時やってた曲を今の自分がプレイしてるっていう状況が、ライヴ中もめちゃくちゃ不思議に感じて。タイムスリップした感じだったんです。終わってからもみんなで、面白いなって話してて。
Teru 未来の自分があの当時に乗り移った感じがしましたね。
Koie バンドを続けて、規模も大きくなっていく中で、忘れかけてたものっていうのかな、それをCYCLONEで確認できて本当に良かったなと思いますね。いい意味で、俺たちは昔と全く一緒ではないなと思って。そう思いながらライヴをしてると、逆に自分たちの自信につながる部分もあって。「俺たちは今同じ場所で同じメンツでやっても、こんな風にできるんや」って思ったし、逆に、「俺たちこうやったよな」って思い出させてくれる部分もあったんです。

FLJ 何年振りかにやった曲、10年前に作った楽曲を今やることによって、ずっと変わらない根本の部分、それと同時に、進化してここまで来たんだと思う部分っていうのは意識した?
Teru 「Chaos Attractor」っていう曲を5年振りにやってみた時ですね。当時はライヴの1曲目によくやってた曲で、当時から自分たちがぶっ飛べるものしか作っていないし、だから今でも変わらずぶっ飛べるんだなって思いましたね。むしろTatsuyaとか、「昔こんなにツーバス踏んでなかったやん」みたいな、そんなこともしてくるから。だから楽しいですよ。
Koie 俺にとっては、その歌詞を書いたのが10年前だから、英詞とか無茶苦茶なんですよね。だから久しぶりに覚えるのがめっちゃ難しかった(笑)。俺、よくこれで昔やってたなあって。でも体は覚えてるんです。それは響きでずっと作ってたから。
Teru テンポにしても、1stアルバムの頃って、Aメロの途中でもテンポが変わったりしてたんです。131.485とか凝ったテンポにしてて。
Koie もう円周率みたいな(笑)。
Teru 今改めてやってても、けっこうおもろいなと思いますね。何でもありなんやなって気はしますね。

FLJ でもその原点っていうのは、スゴくこだわってたわけだし、ガツガツしてたわけだよね。
Koie だからこそなんですよね。
Teru いかにぶっ飛べるか?!っていうのをずっと家でやってましたから。
Koie 今はバンド内がそれとは違うベクトルを見てるから、そっちに行ってるだけで。昔はもっともっと原始的なところを突き詰めた部分はあるかもしれないですね。

FLJ でもそこがあっての、積み重ねていったのが今なわけだよね。
Teru そうですね。改めて思ったのが、今作ってる曲にしても、10年後の自分たちがしっかりアガれる曲なのか? そういうことって大事だなと思うんですよ。ぶっ飛び続けられるような曲を作り続けていかないと、自分たちがおもんなくなるじゃないですか。

FLJ 根本にある気持ちとか攻めてるところは変わっていない?
Teru 変われないですね。「おもんない」ってなったらもう遊べなくなるじゃないですか。

FLJ Crossfaithの結成日っていつになるの?
Koie 2006年11月某日ですかね。そういう数字はこだわりたいな。俺らそういうのないんですよ。BIO作ろうってなって、初めて「2006年の11月ぐらいかな?」ってなったぐらいだから。
Teru Hiroがベロベロになって加入した時かな。
Koie そこから考えたら2008年や。

FLJ 最初の話を聞きたいんだけど。同じ学校で一緒にバンドを組んだんだよね。
Koie 俺とTeruとKazukiが一緒の中学校。Tatsuyaが俺の高校の軽音楽部に高1で入ってきた、スリップノットの「(sic)」を叩くヤバい新入部員で。「キターー、軽音でメタル歌える!!」ってなりましたね。
Tatsuya 当時はKoie部長だったんで(笑)。
Koie それでスタジオに呼んで。
Teru Kazukiも違う高校やのに、KoieとTatsuyaの高校の文化祭に出て、ギターをワイアレスにして、客席のところから弾いてましたよ。
Kazuki 軽音楽部のバンドが基盤にあって、「ギタリストおれへん?」って言われて、助っ人で行って。そこからが始まりやった。Teruも、シンセとか入れたら面白いやんってなって。
Koie Teruは「俺も入りたい」って言って。
Kazuki 俺もこっちでやりたいってなって、今のバンドをやめようかって話になり、そこでCrossfaithの母体となるメンバーが集まった感じですね。

FLJ Hiroが入ったいきさつは?
Koie Hiroは兵庫の宝塚出身で。俺らが堺のオールナイト・イベントに遊びに行ってる時に、HiroがTeruと出会って。
Hiro ハードコアのイベントがあって。Crystal Lakeが出てて、観て、ヤベエ!って食らって。トイレに行ったら、パーカ深くかぶってさっきめっちゃモッシュしてた人がおって。しかも着てるパーカがアンダーオースやし。普通に「ういっす。さっきヤバかったすね」ぐらいに話しかけて。それがTeruやったんすよ。俺はビンビンやったから、「俺もバンドやってて。お兄さんもバンドやってるんですか?」って聞いたら、「Crossfaithってバンドやってる」って言って。その時俺はCrossfaithを地元で聴いて、ヤバい!ってなってたんで、「会ってもうた」みたいな感じになって。それでTeruが「他のメンバーも紹介するわ」って言って。それで会った時のKoieとKazukiのリアクションの薄さはハンパなかったですね(笑)。それでかくかくしかじかで時間が経ち、自分のバンドの解散ライヴの時に、ブッキング・マネージャーの人がCrossfaithを対バンで呼んでくれて。その時にみんなで遊んだんです。
Teru それでHiroのバンドを観たんですけど、Tatsuyaと出会った時もそうなんですけど、何かあるんでしょうね。「あ、こいつやな」みたいな。ライヴハウスの前の道路で酒飲みながら、番号を交換したの覚えてるな。で、その頃、俺らも「ベーシストどうかな?」みたいな感じやったんで。
Hiro Teruが電話くれて、「堺に遊びに来うへん?」って言われて、堺に行って。堺東駅に行って、Teruの家に乗り込んで。そこからもう今までずっと続いていますね。
Teru 俺ら的にはドラマティックなシチュエーションで誘おうかなと思ってたんですよ。Hiroはあの時から酒癖が悪かったな(笑)。
Hiro 起きたら、Teruの部屋にみんなぶっ倒れてて。
Teru まさに今日の撮影の感じですね(笑)。
Hiro それで朝方、みんなでメシ食おうってマクドに行って。座ったら急にかしこまった感じで、「Crossfaith入らへんか?」みたいに言ってくれて。俺は即答で「入る!」って言ったら、「ライヴ2週間後なんやけど」って言われて。それがなんばhatchのライヴだった。練習を始めたら、BPMが速すぎる!ってなって。Kazukiに毎日電話して、「この曲ってホンマにBPMが190?!」って聞いて。
Kazuki 思いのほか下手やってビックリした(笑)。

FLJ バンド全体で火がついたのはどこから?
Koie 火はずっとついてたんですけど、レコードを出すってなったタイミングですね。それまでは自主制作でCD-Rで作ってたりしたんですけど。1stアルバムを作る時が一番のターニングポイントになりましたね。
Hiro レコーディング、デザイン、ジャケット、ミックスはTeruがやったんですよ。
Teru 俺たちは洋楽ばかり聴いて育ってきて。その時、無知っていうのもあったんですけど、正味、日本で周りで戦ってるヤツもいなかったし、カッコいいなと思うヤツもいなかったんで、もう自分たちでやるしかないっていう気持ちしかなかったんです。もうできるとしか思ってないから(笑)。
Koie 当時はできるヤツを探すことができへんかったし。
Teru スゴく楽しかったんですよ。クソど田舎で夜な夜な秘密兵器を作ってるような感覚で。ちょうどMySpaceでバンドが盛り上がってる時期で、「Mirror」のデモをアップした時とか、今まで見たことないくらい一気に広がったこともあって。その時に「これは絶対いけるわ」って思いましたね。リンキン・パークの1stアルバムが1500万枚売れてるから、俺らも1000万枚いけるやろって、マジで思ってたんです。でもその時の自分のミックスの技術とかが力不足で、洋楽と同じクオリティじゃない!ってわからされて、スゴい悔しい思いをしたのを覚えてますね。
Koie でもその1stアルバムを作った時が、これがプロでやることなんだなってことを理解した瞬間になりましたね。実際それを出した後に、いろんなチャンスをもらったり、LOUD PARKに出演させてもらったり、いろんな外タレのオープニング・アクトをさせてもらったりして。1stアルバムを苦しんで作ったからこそ、作った分は返ってきましたね。

FLJ 他にもバンドにとって転機になったことはある?
Koie マネージャーのRewと出会ったのはスゴく大きかったですね。LOUD PARKに出た時に、大阪のROCKROCKがバーを出してて。そこでB’zの松本さんと会ったんですけど、その時にRewも接触してくれて。「Crossfaith、海外行きたいやろ? 俺が海外連れてったるわい。俺は絶対おまえらをワープド・ツアーに出すんや」言うて。最初は胡散臭いなと思ったんですよ。俺たちがまだマネージャーって何なのかわかっていない状態の時に、いい意味で、呼んでいないのに来てくれたり、レッドブルを買ってきてくれたりとかして、そこから今に至る感じですよ。実際、2013年に俺たちもワープド・ツアーに行けたし。海外とのコネクションを押さえてくれたのはRewですね。
Hiro 俺らが夏に2ndアルバムの『The Dream, The Space』のレコーディングをしてる時、Rewがアメリカから帰ってきて、ワープド・ツアーに行ってきた時のおみやげを持ってきてくれたんです。August Burns Redのロールステッカーとか、ヤバい!とか言ってたら、Rewが「向こうでのレーベル、決まったで」って言ってくれて。
Teru 『The Dream, The Space』の時は向こうのレーベルはTragic Heroで。
Koie その辺からはノンストップというか。今に至るまでずっと動き続けている感じですね。

FLJ メジャー契約とか、海外での活動は?
Koie 海外での活動は転機になりましたね。海外はRewが行ってくれて、自分たちの音楽を実際にカッコいいと言ってくれた海外のマネージメント会社、Raw Powerと契約することができて。実際に向こうでツアーができるようになったんです。自分たちがバンドを始めたきっかけが海外の音楽だったし、俺たちが海外で戦いたいっていうのは、遡れば中学、高校生の時からあったものだから、その夢が叶ったのは大きくて。その夢が叶ったのと同時に、実際に地道にやっていく作業の大きさもあるんやなと、またさらに経験もして。

FLJ 10年前に見てたものと今見てるものはどこが違う?
Koie 10年前は、何もわからずいろんなものを見ようとして、いろんなところに行こう、いろんなことを達成しようと思ってたんですけど、それって本当に青写真でしかないので、それが実際にどんどん現実になっていくことで、自分たちに必要なものがわかったりしましたね。俺たちが今持ってる信念というものは変わっていないし、消えていないんですよね。だから、これからもやっていくことは同じだし、スゴくシンプルなことだと思うんですよね。バンドがすべきことってスゴくシンプルで、いい曲を作って、いいライヴをする、そこに尽きると思うんですよ。
Teru 10年前は割と、自分たちが楽しければ良かったり、自分本位だったと思うんです。今はもっといろいろ経験を経て、自分たちのためだけじゃない曲も作れるなっていう気持ちも出てきた。いろんなフェスにいっぱい出た経験があって、10年前には作れなかったような、もっとフェスでみんなをロックさせるような曲をしようとか、ヨーロッパ・ツアーをして、その時にインスピレーションを得たものを曲にしようとかも、そういうのは10年前にはできなかったことなんです。
Koie 経験できなかったらそういう考えにもならなかったし。そういうのはやっぱ経験していかないとダメやなって思いますね。
Teru 俺たちはそれこそイギリスの地元の公衆便所のライヴハウスから始めてるし。フェスだけ出てる日本のバンドとは違うんですよ。世界中、ローカルのライヴハウスにツアーでも行ってるので、曲の反応もよくわかるし、漠然と盛り上がったらええやろみたいな部分が、いろんな解釈の仕方、いろんな届け方があるなってわかるようになって。
Koie だからこそ、次も見れるようになってるんだと思いますね。だから、今回の10周年ツアーにしても、もう一回サイクルにできると思えたし、プラス、Crossfaithはもはや5人だけのバンドじゃなく、どんどんいろんな人に広がってるっていうところも実感としてあるんです。例えば、今までソールドアウトできなかった仙台でも、700人キャパのところをようやくソールドアウトできたりだとか。

FLJ 今年8月にリリースしたシングル「FREEDOM」はどういう位置付けの作品?
Koie Crossfaithがより進化していくっていうところでの位置付けとしては、音楽的にはもちろんそうやし、表現する世界観ももちろん変わってきてし。そういう意味では「FREEDOM」は大きいものやったんやないかな。
Teru 「Rockstar Steady」っていうJESSE(The BONEZ、RIZE)とやった曲は、世界的に見て「ロック・バンドってもっと勢いがあったんちゃう?」みたいな部分を出してますね。「Freedom」の曲を俺が作ってる時に、自分的にエレクトロのパートも日々進化してて、それをバンドに落とせるからこそ、そういう目新しさであったり、バンドを聴かないヤツもキャッチしてくれたりする要素になってるのかな?とも思って。そういう意味で、エンター・シカリのヴォーカルのラウをフィーチャーして、トラップのパートを入れてみたりしたんですよ。3曲目の「Diavolos」は、俺らの元々のメタルのスゴいパンチの効いた曲で。「全然ロック、イケてるやろ?」っていう位置付けのシングルになったんじゃないかな。俺自身も昔に比べたらエクストリームな音楽を聴かなくなってる部分もあって。でもこれはみんなで普通にパーティしたり、遊んだりしてる時に流してほしいし、自分自身も聴きたくなるようなシングルになったんじゃないかなと思いますね。
Koie 今回のツアーのライヴでも、冒頭のSEの後に、「Mirror」「Blue」っていう昔の曲を続けた後に、「Freedom」をやった時のお客さんのテンションの上がり具合を見た時に、「あ、俺たちの10年は間違ってなかったな」って思えたんです。今それが「Freedom」で答え合わせができてるような感じが俺はしてて。「これが今の俺たちなんやな」っていう部分も出てると思いますね。

FLJ 次の新作は?
Koie 新しいシングルは、レコーディングが終わってるので、来年に出します。その次がアルバムですね。2018年に出します。

FLJ 今の自分が10年前の自分に何か言うとしたら何だろう?
Koie 「おまえが思ってる未来はつかみとれるから、諦めるなよ」ですね。いろんな夢を叶えることができたので。それは自信を持って言えます。
FLJ Crossfaithを10年やってきて、最高だったことは?
Koie 俺はこうして今もCrossfaithを続けられることが最高だと思いますね。何か一つ挙げるとしたら、ダウンロード・フェスティバル 2014のメインステージに出れたのは最高でしたね。でもそれで終わりじゃなくて、今もこうやってメンバーと一緒にいて、音楽を作って、何かを発信できるっていうことが一番素晴らしいことじゃないのかなって思います。
Teru それ以外ないよな。

FLJ 最後に、今日はハングオーバーのシーンを撮影したんですが、最悪のハングオーバー体験を一つ教えてください(笑)。
Tatsuya 最悪のハングオーバー体験はロシアです。
Koie 俺とTatsuyaが、ロシアのツアー最終日にロック・バーに遊びに行って、よくわからない女の子に引っかけられ、カラオケに行ったら、赤色と青色の謎のショットが出てきて、それを飲んでから俺たちの記憶がなく。
Tatsuya 本当、ゾンビみたいになりましたね。1週間ぐらい視力が悪くなって(笑)。
Hiro カラオケにマイクもなく、Koieがリンプ・ビズキットをひたすら壁に向かって歌ってて。
Koie 気づいたら、ホテルの前の溝でゲロを吐いてるっていうところで記憶が戻って。
Hiro それで朝まで遊んで、飛行機が朝の9時。
Tatsuya 全く起きれなかった。
Koie Kazukiもありますよ。サンセット・ストリップのレインボーで。
Kazuki ベロベロになって、気づいたら上裸で踊ってました。
Teru イングヴェイ・マルムスティーンだか誰か有名なギタリストと一緒に写真を撮ったとか言って、写真を見ると全然違う人なんですよ。
Koie ちょっと似てるだけだった。
Teru 俺はワープド・ツアーの時ですね。ライヴしてる時に、ステージ上から海が見えてきれいだなって思ってて。アフター・パーティで、その海に飛び込んだら、潮が引いてて、頭から突っ込んで歯が折れました。でも何も覚えてないんですよ。
Hiro フロリダのことで、ケヴィン・ライマン(注:ワープド・ツアーの主催者)に「サメおんのに何考えてんねん」ってキレられてんのに、覚えていない。朝起きた時、Teruの頭に海藻がいっぱい乗ってましたから(笑)。
Koie 他のバンドのヤツらがTeruが死んだって噂しとって(笑)。
Teru あれはあかんかった。でも、Hiroのハングオーバー体験はいくらでもあるな(笑)。
Hiro 今日はこの辺にしておきましょう。

FLJ そう言えば、10周年を記念して、いろんなコラボも予定されてるし、ポップアップ・ショップもやるんだよね?
Hiro 俺らが遊んでる姿がそのままお客さんに移って、それが面白そうやなってなれば、それが一番Crossfaithらしいなって思うんです。Crossfaithにしかできない匂いの部分をちゃんと届けたいので。ポップアップをやるのも一つ自然な流れで、自分たちのTシャツを作ったり、音楽をやったりする中で出会った、絵を描いてる人、モノを作ってる人、いろんな人たちと一緒にCrossfaithの10周年のお祝いをできる空間を作りたいんです。それで今、いろんなプロダクトを話してるところで。Zippoはもう公開されてますけど、いろんなコラボを進めています。Crossfaithのライヴしか来たことがない人も、ポップアップに来ることで、新たに「Crossfaithはこういうところが好きだったんだな」ってなって、その人の好きな部分ともっとリンクして、新たに始まることが起きたらいいなってスゴいますね。是非遊びに来てほしいです。

Teru: ワッフルジャケット ¥62,000(ETHOSENS/ETHOSENS of whitesauce)、パンツ ¥30,000(anseason/ANREALAGE FLAGSHIP SHOP)、タイ ¥9,000(LAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN SHINJUKU)、その他本人私物
Hiroki: シャギージャケット ¥92,000(ETHOSENS/ETHOSENS of whitesauce)、レオパードニット ¥24,000(LAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN SHINJUKU)、パンツ ¥42,000(PHINGERIN)、シューズ ¥23,000(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン)
Koie: コート ¥110,000(ETHOSENS/ETHOSENS of whitesauce)、その他本人私物
Kazuki: レザージャケット ¥85,000、タイ ¥11,000(ともにCOMME CA MEN/ファイブフォックス カスタマーサービス)、シャツ ¥18,000、パンツ ¥28,000(ともにLAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN SHINJUKU)、その他スタイリスト私物、シューズ本人私物
Tatsuya: シューズ ¥21,000(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン)、レオパードコート スタイリスト私物、その他本人私物

SHOP LIST
ETHOSENS whitesauce 東京都渋谷区桜丘町5-6 桜HILLS AG 1F TEL: 03-6809-0470
LAD MUSICIAN SHINJUKU 東京都新宿区新宿3-31-6 1F TEL: 03-6457-7957
ANREALAGE FLAGSHIP SHOP 東京都港区南青山4-9-3 ANREALAGE BLDG1F TEL: 03-6447-1400
PHINGERIN 東京都渋谷区神宮前3-38-16 7A TEL: 03-6434-5028
ファイブフォックス カスタマーサービス 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-60-7 TEL: 0120-114-563
ドクターマーチン・エアウエア ジャパン 東京都渋谷区桜丘町4-23 渋谷桜丘ビル11F TEL: 03-5428-4945

10周年コラボ&ポップアップ・ショップ
10周年を記念して、現在、CHEAP MONDAY、SUPRA、Dr.Martens、ZIPPOなどCrossfaithと関係の深いブランドとのWネームのプロダクトの販売を予定しており、来年にはポップアップ・ショップの開催も予定。

www.crossfaith.jp

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