VOL .14 MASANORI MORITA (STUDIO APARTMENT)

PHOTO: Jesse Kojima

From ISSUE 53 (03.30.2017)

プロ・サーファー、DJ、そして、ALIVE Watchの代表取締役と、様々なフィールドで活躍をしている湯川正人が、今最も話をしたい人物をゲストに招いて対談をしていくこの企画。今回は、STUDIO APARTMENT名義でのDJ活動、また、ソロ名義では多数のメジャー・アーティストのプロデュースやリミックスを手掛け、2015年からは湯川正人とともに「GENTLEMAN & LADIES」というパーティを主催している、アーティストの森田昌典さんがゲスト。

左から、森田昌典、湯川正人

FLJ　二人はどういうきっかけで出会ったんですか？
森田昌典　正人と最初に会ったのは仙台かな。自分の友人らが「仙台コレクション」というショーをやっていて、僕は初年度からDJとして出て出てたんですけど、そこで会ったんだよね？
湯川正人　自分は、森田さんがDJをしている仙台コレクションのランウェイで歩いて、そのアフター・パーティーでDJをしたんです。アフター・パーティでは森田さんもDJしてたんですけど、自分は森田さんとは違うハコで回してたから、どうしても森田さんのDJを聴きたくて、そこに遊びに行った時に、共通の知り合いに森田さんを紹介してもらったんです。それが最初ですね。

FLJ　それは何年前？
湯川正人　2013年ですかね。

FLJ　森田さんは正人のことはその前から知ってたんですか？
森田昌典　いや（笑）。まったく知らなかったんです。というのも、2012年から2013年まで僕はスペインに住んでたんですよ。なので、正人が出てたテレビ番組も一切知らなくて。初めて会った日のイベントが終わった後にラーメン食べに行ったよね？
湯川正人　行った！（笑）　森田さんとかDAISHI DANCEさんとか、濃いメンツでかなり脂っこいラーメンを（笑）。それから何回か会うようになって、2015年に「GENTLEMAN & LADIES」というパーティを森田さんと一緒にスタートさせたんです。森田さんとはけっこう一緒にいるけど、まだまだ森田さんの人生について知らないことがあるので、今回こうやって対談させてもらって話をしたいなと思って。森田さん出身は関西ですよね？
森田昌典　生まれは神戸なんだけど、生まれてすぐ大阪の境に引っ越して、小学校の頃はサッカー少年で。
湯川正人　えーっ！（笑）
森田昌典　高校からはロック・バンドをやり始めて。
湯川正人　パートは何だったんですか？
森田昌典　ヴォーカルだった（笑）。
湯川正人　ヴォーカル?!（笑）　ええー！　森田さん、歌上手いんですか?!
森田昌典　今は絶対に歌えないよ（笑）。
湯川正人　意外でした！
森田昌典　それで、大学に入るタイミングで上京したんだけど、大学の同級生でDJがいて、その彼の影響もあってDJをやり始めたんだよね。
湯川正人　それは何歳の時ですか？
森田昌典　2年間浪人してたから、21歳の時かな？
湯川正人　じゃあ、自分がDJを始めた歳と同じです！
森田昌典　その数年後には楽曲制作もするようになって、大学4年の時にSTUDIO APARTMENTのファースト・アルバムを出したんだよね。
湯川正人　展開が早くないですか?!
森田昌典　就職活動は一切やってなかったんだけど、音楽だけで生活するのは金銭的にもしんどいなと思って、親のコネを使って証券会社に入ったの（笑）。でも、入社して3ヶ月後に全国ツアーが決まってしまって、会社との両立が難しくなって辞めちゃったんだ。で、何とか音楽だけで生活ができるようになったのは、セカンド・アルバムをリリースして、それが海外で評価されて、そこからアーティストしてしっかり生計を立てれるようになったのかなって感じ。それが2005年くらいだったかな。
湯川正人　その全国ツアーはDJセットだったんですか？
森田昌典　そうそう。あの当時スゴい回ってて、40都道府県くらいは行ってたんじゃないかな。未だに行ったことないのは、山梨と徳島と鳥取だけなんだよね。それ以外は全部行ったから。
湯川正人　セカンド・アルバムが海外で評価されて、そこから海外へはすぐには行かなかったんですか？
森田昌典　海外へは年に数回行ってて、その当時は毎月のように行ってたかも。
湯川正人　どこの国が一番良かったですか？
森田昌典　森田昌典　行ってたのはヨーロッパが多かったかな。アメリカもちょくちょく行ってたけど。UKにあるDefected Recordsっていうレーベルと契約があって、そこがヨーロッパのマネージメントみたいな感じだったから、Defected Recordsがヨーロッパ各国で主催するパーティーとかに出るみたいな感じだったね。イビザに初めて行ったのもその関係のパーティーだったし。
湯川正人　STUDIO APARTMENTを始めてからそこに行くまでけっこう早くないですか?!
森田昌典　ヨーロッパに呼ばれ始めたのが2006年くらいだったかな。
湯川正人　てことは、DJを始めて5年くらいでそのステージにいるってことですよね。やっぱり長さじゃなくてセンスなんですかね。
森田昌典　でもね、DJって、どれだけ作り込むかとかセンスも重要だけど、それよりも経験だと思うんだよね。場数が一番重要というか。
湯川正人　森田さんの背中を見て、森田さんが今まで切り開いてきた道を自分も通れるようになりたいと思ったし、自分たちの世代にハウス・ミュージックの素晴らしさを伝えたくて、GENTLEMAN & LADIESを始めたっていうのもあるんですよね。

FLJ　GENTLEMAN & LADIESのメインのコンセプトはどんな感じなの？
湯川正人　「紳士が淑女をエスコートする」ってうコンセプトです。何て言うか、「とりあえずナンパしにクラブに来ました」っていう感じではなくて、XEX 日本橋という雰囲気の良い高級レストランで上質なハウス・ミュージックを聴いてもらい、気持ちの良い雰囲気の中で素敵な出会いがあるような社交場にしたいんです。なので、このパーティーに来るのは20代～50代の紳士や淑女の方が多いです。毎月、第2金曜日と第4金曜日にやっていて、ブランドさんとのスペシャルなコラボもたくさんしています。
FLJ　スタートして今年で2年目だけど、思い描く理想のパーティーに近づいてきてる？
湯川正人　そうですね。このパーティのことを知ってくれてる人も増えてきたし。
森田昌典　日本橋という場所で、このジャンルで月に二回なんてできるわけがないと、誰しもが思ってると思うんですよ。でも徐々に、パーティうんぬんというよりも、自分たちのコミュニティがどんどん大きくなってるってうところが、自分らにとっての財産というか、ここまで継続させてきた価値があるなっていう風には感じてますね。

FLJ　このGENTLEMAN & LADIESが最終的に目指すところはどんなところですか？
森田昌典　日本橋っていうエリアって、スゴく難しいというか、夜の8時を過ぎると完全にゴーストタウンなんですよね。だから、僕の個人的な意見としては、あのエリアの層をしっかりと集客できるようなパーティを作りたいと思っているんです。でも、そのためには、仕事を終えた後の食事の時間がスゴく重要なんですよね。なので、可能かどうかはわからないですけど、この先、XEX 日本橋でGENTLEMAN & LADIESの前に音楽も楽しめて、食事も楽しめる、いわゆる社交場にもなるような空間を作っていけたら良いのかなと思ってます。

FLJ　今年はどんな活動をされる予定ですか？
森田昌典　今年、新名義で再デビューをする予定です。まだ、どういう形で露出をするかは決まっていないんですが、音源はスゴく良いので楽しみにしていてほしいです。

2017.4.22 (SAT)
FACT presents “ALL KNIGHT LONG” at WOMB
　
OPEN 23:00
DOOR ¥3,500
MUSIC / HOUSE / TECHNO
【GUEST】
MARK KNIGHT
【LINE UP】
MASANORI MORITA (STUDIO APARTMENT)
YAMARIKI (HOUSETRIBE,UP BEAT!)　
【VISUAL】
VJ TONTON
【WOMBLOUNGE】
Cartoon / KITKUT / hidemi / Forbeatz / Kaorunn / Kyou / ZIG
【VIP LOUNGE support by SUNNY】
BLACKSHIP/ AKARI / SHAKA / SACRA&more

2017.4.6 (THU)
BLACK ON IT at BPM MUSIC BAR

OPEN 21:00
DOOR ¥1,000
MUSIC / HOUSE / TECHNO
【GUEST】
KEN ISHII
【LINE UP】
MASANORI MORITA (STUDIO APARTMENT)
OSAMU M
MARVY

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